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KOGUMA HISTORY

KOGUMA COFFEE
〒190-0023
東京都立川市柴崎町3-5-9-101
11:00-18:00 火曜定休
Instagram:@coffeekoguma
line id:@kogumacoffee
mail:[email protected]
臨時でのお休み、時間変更はInstagramにてお知らせしております。

JR立川駅南口を降りて、徒歩3分くらいのところにあります。5坪に満たない小さなお店です。場所がわからなくなりましたらご連絡ください。

コーヒーとコーヒーにまつわるものを作っています。主な事業内容は、コーヒー豆の焙煎と販売、業務用の卸販売。お店では自家製のコーヒーソフトクリームや、お飲み物の販売もしております。カフェではないのでゆっくりしていただくのは難しいのですが、小さい椅子のご用意がありますので、コーヒー豆をお待ちの間や、ちょっと休憩にご利用ください。

お店のはじまりは2012年10月になります。
最初のお店の名前は「こぐま屋珈琲店」と言う名前にしました。場所は東京の府中市、東京5社のひとつ大國魂神社の脇道にある、2階建の喫茶店です。コーヒーどころか、飲食店で働いた経験もほとんどなく、父と祖父から継いだ土地を兄が相続し、それを手放して始めた家族経営の喫茶店です。どういうつもりだったのか忘れてしまいましたが、コーヒーはオープン当時から自家焙煎にしようと、それだけは決まっていた記憶があります。

お店をはじめるまでには、届出とか、保健所とか、消防の検査とか、必要なことを一つもわかっていなかったのですが、クイール設計事務所の松永さんという方がすべて整えておいてくれて、兄とプレイステーション4のFIFAをやっているうちに、お店が完成していました。
ぐずぐずしている間に生活費でお金は減っていき、土地を売却したお金だけではお店ができなくなりましたので、土地を担保にお金を借りて、なぜか借金の名義だけ僕になり、プレオープンの時に作ったコーヒーゼリーはひとつも売れず、修正もないまま10/17に開店いたしました。
スタートの慌ただしいのが少し落ち着いてくると、僕はコーヒーのことで頭がいっぱいになります。楽しいとか、熱中しているとは程遠い、ただただ不安でノイローゼになりそうな苦悩の日々です。コーヒーのことも焙煎のことも教わったことがないと言うのは、迷いだしたら収拾がつきません。後々、恩師となるチャットGPTもまだ存在しておらず、お店をまわってみたり、古い本を探しに行ったり、何かヒントになるものはないか野犬のように嗅ぎ回っていました。その時にとった焙煎ノートは大きなダンボールに入りきらない量になっていましたが、何年か経って見返したら字が汚すぎて、何のことを書いてるのかわかりませんでした。
そのような酷い状態のお店だったのですが、お店を作った時のコンセプトは「来てくれた人の1日をほんの少し幸せにする」という素晴らしいものでした。誰かが喜んでくれるなら、コーヒーじゃなくてもいいし、なんでもよかったんです。たまたまコーヒーを始めて、お客さんとまわりの人に支えてもらって今も続けさせてもらうことができていますが、気持ちとしては、あんまり変わっていなく、来てくれた人に喜んでもらいたいという思いでお店をやっています。
府中の店は兄がそのまま引き継いで、スタッフさんもたくさん増えて大所帯になりました。僕が抜けて忙しくなり、兄が現場を離れてさらに混雑したのをみてると、いけなかったのは僕たちだったんじゃないかと、複雑な思いを抱えて、僕はひとり府中のお店を飛び出しました。

あまりにノープランで府中のお店を出てしまい、お金を稼ぐ方法をしばらく模索してみましたが、お店をはじめる以外、仕事のやり方がわかりませんでした。
今度は、カフェではなく、コーヒー豆屋になるのですが、コーヒー豆屋さんがどうやって生計たてているのか想像つかなくて、姉に一粒万倍日だから今日オープンしなさいと言われた日の売り上げが2500円でも、そういうものかと思っていました。さすがに2500円じゃ生活はできないので、世の中の豆屋さんも、もうちょっと稼いでいるんだろうと思っていたら翌日は1700円で、この流れは300円まで続きました。1700円だと不安なのですが、300円だと不安はなくなるものです。人間、精神のためには開き直りが大事だと言うことですね。
カフェとコーヒー豆屋の違いは、焙煎の面からみても違います。カフェは、自分で焼いた豆を、自分で淹れてお出しするので、カップの中に完成があります。なので、焙煎する時イメージするのは、自分の好きな味だったり、追いかけている味になります。
コーヒー豆屋は、自分の手を離れて、いろいろな環境の中で飲んでもらうので、それに対応したコーヒーを作らないといけません。いや、いけないかどうかはわからないのですが、僕の中ではそういう違いがあります。このあたりのコーヒーのことは別の記事に書いてみましたので、何にも見るものなくなっちゃったなと、そのくらいの時に思い出していただけたらと思います。

そんな情けないスタートになるとは想像しておりませんでしたが、2022年3月26日、東京・立川市にKOGUMACOFFEEをオープンしました。お店のロゴやスタンプ、豆の袋のデザインなどをパピエラボの江藤さんにお願いして、プロの仕事というのをはじめて目の当たりにできた気がしました。卸販売をメインにして、気持ちとしては山小屋の中で焙煎してるくらい職人的になる予定でしたが、寂しくてお客さん用の椅子を置きInstagramをはじめ、これを書いている時点で4年とちょっと経ちました。
晴天の日に誰もこない店内にいると、世界中の人から無視されているような気持ちに今でもなりますが、帰る時には毎日毎日、お店やっててよかったと思えて帰宅できています。
府中の時もそうでしたが、本当の本当にお客さんに支えていただき、ここまで続けさせてもらえていると、心の底から感謝しています。
もうやめたいなと思う時もありますが、お客さんに会うと頑張ろうと思えてきます。KOGUMA COFFEEはきっといい店ですね。そんな気がしてきませんか?オンラインストアも実店舗も、まだまだと思うところがたくさんあります。その時の精一杯で、少しずついいお店にしていきたいと思いますので、今後とも宜しくお願いいたします。

あと、このクマの名前はコクマロウと言います。コクがあってまろやかな味、という意味があったような気がします。なので、初めの頃兄が作っていたカレーはこくまろでした。デザインは嫁さんのところの1番下の妹さんが、絵心があるという理由で無理やり描かされた絵です。当時高校生だった妹さんも結婚して子供が産まれ、コクマロウはクッキーになったりグラスになったり、文房具になったりしました。15年は長いですね。