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コーヒー豆ご紹介-定番編-

お店に並べるコーヒーは、苦味が強すぎたり酸味が強すぎたりしない、中途半端なところを多く並べているという認識ではあるのですが、世にある豆と比べると、深煎りと呼ばれる範囲の豆が主軸になっていると思います。

スペシャルティコーヒーと言う文言が出て以降、珈琲のサスティナビリティは、同じ銘柄を扱うという意味で、とても困難になっています。
そもそもの量が少ないのでスペシャルティなわけですから、先月飲んで美味しかった豆を今月も、と思ってもらえても、どこにも在庫がなくて品切れですと、ご案内しないといけないことが起きてしまします。
そういった状況ではありますが、お店のこの豆が気に入って、それを買いにきてくださることが本当に嬉しく、少ない銘柄ですが、お店の定番品と言うカテゴリを作りました。ここでは定番シリーズの中でも主軸の3銘柄をご紹介いたします!

東ティモールの珈琲です。
お店の中で1番最初に定番として決まった豆です。
焙煎度は深煎り。
苦味に透明感があり、素直な味でクセのない風味です。
東ティモールのレテフォホと呼ばれる地域にはいくつかの集落があり、それぞれの集落で育てられたコーヒー豆を送っていただいています。日本のNGOが生産から出荷まで関わり、現地の方たちと一緒にコーヒー作りを続けています。
東ティモールでは、古くからコーヒー栽培が行われていましたが、NGOが活動を始める以前は、十分に手入れされていない状態だったそうです。一方で、その環境だからこそ残っていた品種があり、現在も農薬に頼らない有機農法が続けられています。
コーヒーチェリーの完熟を見極めながら1粒ずつ丁寧に手摘みで収穫し、豊かな水資源を使って丁寧に精選されています。
有機認証があり、フェアトレードの豆ではありますが、特別な認証がなくても丁寧に作られたことが伝わる、とてもきれいな豆が届きます。
生産量に限りがあり、入荷により集落が変わってしまうのですが、どの集落で育てた豆も安心して使える素晴らしいコーヒー豆です。
深煎りと聞くと、苦味が強く、重たい味をイメージされてしまうかもしれませんが、後味がクリアで、特に酸味が苦手でブラックコーヒーを飲まれる方にお試しいただきたい味です。抽出はドリップがおすすめです。

・参考(2杯分300cc目安)25~30g|中粗挽き
豆を多め、粉は粗め、抽出はさっと淹れると、持ち味のシンプルで上品な苦味が出やすいと思います。

ブラジルの珈琲です。
1年間でいちばん焙煎する豆で、さまざまな銘柄を使います。
焙煎は中深煎り(深め)です。
香ばしくて軽やかなコク。お砂糖みたいな柔らかい甘みを感じます。
世界で最も多く生産されている、馴染みのある産地の一つですが、お店ではイエローブルボンと言う品種のものを定番として扱っています。
とても多く流通している豆なので、味わいは中庸で平均的な味と評されることもありますが、ブラジルのコーヒーには、他では変えの効かない風味があると思っています。ナッツやチョコなど無理に何かに例えようとするより、自分が思うブラジルらしい味、と言うものをご紹介できたらなと思っています。
比較的火の通りがよく、焼いた風味、キリッとした苦味が立ちやすいこともありますが、香ばしく軽やかな風味はトーストとも相性がよく、朝の珈琲にもおすすめです。

・参考(2杯分300cc目安)20~25g|中粗挽き
ドリップの場合、抽出の後半を早めに淹れる、濃くする時は豆を増やすより抽出量を減らすイメージが合ってるような気がします。

イエメンの珈琲です。銘柄はバニーマタル・モカと言います。
焙煎は中深煎り(深め)。
エキゾチックな香りと、ナッツやドライフルーツを思わせる風味が特徴です。個人的には時々、お醤油みたいな香りも感じます。
イエメンのコーヒー豆は、産地や出荷元によって風味が大きく異なり、同じ銘柄でも年度やロットの差が大きい銘柄でもあります。
それでもイエメンにしかない風味があり、それが好きなので、買える限りは続けようと思っていましたら、好きな方が増え、欠かせない定番になりました。同じモカでもエチオピアは作り込まれた完成度の高い風味、イエメンはそのまんまという印象です。
届く豆も割れや欠けが多く、粒もあまり揃っていません。
整った現代的な風味とは違うのですが、珈琲という飲み物はこういう味を言うのかなと思ってしまうムードがあると思います。

参考(2杯分300cc目安)25~30g|中粗挽き
お湯の温度を気持ち低めでゆっくりドリップすると持ち味が出やすいと思います。沸騰に近い温度のお湯は特に注意が必要な豆です。